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なんとなく適当に書いてるだけです

劇場版Cybernetics Wars おどるアンドロイドひみつ基地

この記事は、指示があるまで全ての悲劇を忘れてお読みください。

 

チームK.G.D.のメンバーであるケイン、ソル、ブラッドは、とある廃屋にアンドロイドが出入りしているとの情報を受けて調査に向かった。寂れた廃屋から生き物の気配はしないが、どうも最近誰かが出入りした形跡があることが気になる。3人は目配せし合い、廃屋の中に侵入していった。
一方その廃屋の中では、アンドロイドたちがせっせと部屋を飾り付けていた。各パーツをはじめとした物資を補給するために、アンドロイドたちのリーダーであるキースがここに立ち寄るらしい。廃屋あらため補給基地として、キースたちを全力でもてなそうと準備をしていたのだ。
駆け回るアンドロイドたちを指揮していた1体は、突然ハンドマイクを取り出した。マイクについたスイッチを押すと、どこからともなく楽しげな音楽が流れ始める。その瞬間、部屋の中のアンドロイドたちが一斉に踊り出した!このマイクは「アンドロイドダンシングマイク」と名付けられた技術の粋で、ダンシングプログラムを配布、強制起動することによって周囲のアンドロイドたちを躍らせることができるのだ。果たしてキースたちが楽しんでくれるかは分からないが、娯楽用アンドロイドとして作られた彼は、こういったもてなし以外を知らなかったのである。
マイクのスイッチを切り、アンドロイドたちはまた歓迎の準備に戻っていったとき、突然部屋に侵入者が現れた。チームK.G.D.の人間たちだ。
逃げるアンドロイドと、それを追う人間。パニックのさなかで揉み合いになったひょうしに、事故でアンドロイドダンシングマイクのスイッチが入ってしまった。流れ出す音楽。そのまま、アンドロイドたちは抗うこともできず踊り始めてしまう。
逃げられなくなったアンドロイドたちは一巻の終わりかと思われたが、なんと人間たちまで同じように踊っているではないか。どうやら、義手をはじめとした人工パーツがプログラムを受信したことにより、彼らにもマイクの効果が及んだらしい。
スイッチが切れれば追いかけっこ、スイッチが入れば全員が踊るしかない。スイッチが切れたり入ったり……アンドロイド補給基地で、大混乱のダンスパーティーが始まる!?


なんといっても見所は、本編中に繰り返されるダンスですよね! そして、そのダンスと共に披露される315プロの歴代楽曲の数々も必見です。なんでも、この映画のためだけにさまざまなダンスに合わせてアレンジバージョンを制作したそうで。一部楽曲は過去作に出演していた冬美旬さん、都築圭さんによる編曲なので、ファン必聴です。本編に使用されなかった楽曲についても、サウンドトラックに収録されるとか。
さらに、劇中音楽については315プロ全面協力ということで、本作に出演していないユニットの楽曲が使用されている場面もあるとか。知っていればニヤリとできること間違いないですね。

そしてもうひとつ、本記事独占情報を入手しました!
実は「おどるアンドロイドひみつ基地」にはゲストキャラクターとして、過去の作品に登場したキャラクターたちがこっそり出演しているそうなんです。どこにどんなキャラクターが登場するのかはまだ内緒、とのことでしたが、劇場では皆さんも是非探してみてください!

「劇場版Cybernetics Wars おどるアンドロイドひみつ基地」は、3150年3月15日公開です!

 

……っていうほのぼの路線みたいなやつが見たかった……


今さらサイバネの話するの何なんだよ、って思われる方もいらっしゃるでしょうから、先に言い訳をしておきます。「予告(あらすじ)部分はイベント開催期間中には出来上がっていました」。
ゲーム内で公開されているストーリーを読めば分かると思うんですけど、サイバネ2本編のストーリーは過去2作と比較してそこまで「しんどい」ポイントがなかったんですよね。と、いうのも、ゲーム内ストーリーではまだ物語が未完の状態で、今後発売される(らしい)書籍でその続きを補完するからだそうで。
大馬鹿の私はそれをすっかり失念しており、「握野英雄が復讐者の役をやる」という情報を見ただけで「過ぎた復讐心は身を滅ぼす……英雄、死ぬぞ……」と意味のわからん覚悟を決めていたようです。まあ主人公だから死なないかもしれないけど、仮に生存しても大事なものを失ったりするだろうと思い込み、絶望し、その結果が冒頭の妄想です。
どっこい実際にストーリーが来てみれば前述の通り、過去作ほど大変なことにはなっていなかったんですね。明確に死んだことが描写されるキャラクターはなし、なんか割と早いタイミングでソル(英雄)はアンドロイドと協力路線に転向してるし、案外悲惨じゃないな……となって、このCERO A版の「劇場版Cybernetics Wars」は宙ぶらりんで扱いに困ったという経緯です。

そして、正直今回これ以上書くことを用意していません。

元ネタは同年代になら言わずと知れた、ポケモンのあの短編映画です。自分は初めて劇場で観たポケモン映画がこれだったので、なんとなく思い出深い作品でもあります。
今回この記事を書くために改めてDVDを見返したんですけど、「サイバネもこれくらい平和路線だったら幸せだったんや……」とEDで泣いていたので我ながらやべーやつだとドン引きしました。でも私はブランコ二人乗りするリクとADAMが見たい。
あと見直して気付いたのは「今観ても面白い」ってことですね。尺は決して長くないのに、その中にギミックが色々仕込まれていて飽きずに楽しめるんです。ドタバタ系ギャグはいいもの。
SideMもなんかそういうドタバタしかない対象年齢3歳とかのイベントやってほしいです。……実はエイプリルフールがその枠なんでしょうか?

 

 

恒例のおまけを書こうにも何書けばいいか分からなかったんで、私が予告時点で危惧していた「悲惨な結末」の話でもしときます。

如何せん予告段階で本編の内容に関する情報がほとんどなかったんですよね。
ただ私が漠然と「特定のグループに偏見をもって復讐とか誓っているやつは、何だかんだで絆された頃に庇われるか庇うかして死ぬ」「あるいは復讐心に囚われ、何よりも大切なものを失う羽目になる」というあまりにも偏ったイメージを持っていまして……「英雄は最終的にアンドロイドに庇われるかアンドロイドを庇って死ぬかするだろ」とか思ってました。

「ロイの反逆から2年。人間とアンドロイドが手を取り合う社会の実現が僅かに叶い始めた頃。英雄演じる捜査官は、アンドロイドによる蹂躙で家族を失った過去から彼らに復讐を誓っている(先輩にあたる輝らがその憎悪の強さに由来した英雄の精神的な不安定さを心配する描写がある)。アンドロイドを無差別に破壊する英雄は、同胞であるはずの人間にさえも恐れられていた。英雄は捜査官としての活動を通じて類演じるアンドロイドと出会い、彼がアンドロイドだと知らないまま親交を深めることになる。しかし、各地で発生するアンドロイド暴走事件の鎮圧の最中、英雄はふとしたきっかけで類の正体を知ってしまい、2人は決別。類を遠ざけた英雄だったが、その心の内には『アンドロイドだという理由だけで憎悪する必要はあるのか』という葛藤が残っていた。同時に、このところ単独でアンドロイド討伐を行っている時の記憶がないことに思い当たる。やがて、英雄は気が付いてしまった。高い戦闘力を持つアンドロイドに対抗するためにサイボーグ化を繰り返した自分の体は、今やアンドロイドと表現しても相違ない域にまで機械化が進んでいるということに──。アンドロイド用の強制暴走プログラムが疑似アンドロイドともいえる自分にまで影響を及ぼしていると確信した英雄は、復讐心の象徴ともいえるこの肉体と共に自分を殺すように類に請うのであった……」

ってくらいの惨い(?)話でもおかしくないのではないかと思い込んでたんですね。予告見ただけで。まあこの場合だとアンドロイドを庇って死んではいないんですけど。
「機械化を繰り返した体がアンドロイド同然になり、自分がもはや何を守っているのか見失う」とか「復讐に囚われすぎた結果最初の目的を忘れてしまう」とかそういうの嫌いじゃないです。担当がそういうことするとしんどいので嫌ですけど。
ザンボット3でやってる、「本当に戦う意味があるのかという疑問をよりにもよって敵にぶつけられる」っていうのがあまりにも辛いけれど名シーンだと思っているので、なんていうかその……察してください。あと知らない人は詳細をググってください。そんな感じの好みが詰まっているのがこの妄想シナリオ「僕の考えたさいばねてぃくすうぉ~ず2」です。

実際蓋を開けてみたら、すべての事件を解決するための鍵がソルに託されたことでもう「ソルは最後まで死なない(最後に死なないとは言ってない)」が確定しちゃったんですけど……ただ、ソルを最終決戦の地に導くために仲間が次々死んでいったりしないかは心配しています。
あと、個人的にはブラッドが「アンドロイドを庇って死ぬか庇われる」の有望株になりました。

結局公開された後も似たような流れで死人を出そうとしているあたり、自分の業の深さを感じますね! 冒頭で見せたハッピーエンド至上主義感は嘘か?
公式の続編は死人もなく完結することを祈っています。(棒読み)